低食費は健康的【貯蓄】

貯蓄

食費は固定費

 お金を貯めるなら固定費の見直し。固定費といえば、家賃、通信費、光熱費などなど。しかし毎月必ず発生する費用としてカウントするのであれば、食費も固定費といえます。

 もちろん、食事内容によって食費は変動します。しかし、一人暮らしで、かつ、(私のように)人付き合いによる交際費がかからない立場の人であれば、食費が大幅に変動することもないでしょう。そして工夫すれば、この食費を安く抑えられます。しかも健康的な内容を保ったまま。

めちゃくちゃな食生活の日々

 30代後半までは本当にめちゃくちゃな食生活でした。1日のうち2食はコンビニ食。そして仕事帰りには店で酒を飲みつつの外食。「いけない。やめなきゃ。」と思いつつも、日々の忙しさやストレスでついついそのような生活が習慣となってしまいました。

 このような生活で悪い点といえば、もちろん健康に悪いことと同時に、「お金がかかる」ということ。感覚的にですが、少なくとも1日あたりの食費は自炊の4〜5倍くらいに膨れ上がっていたかもしれません。

 ひどい時は外食チェーン店でお酒と料理をいただいたあとに、ラーメン屋へはしごするということも普通でした。(もちろん会社の健康診断では、心配になるような結果をいただいていました)

健康的な食生活は安上がり

  これはまずいと思い生活を頑張って生活を変えていきました(現在でも仕事帰り外食への誘惑には平然と負けることもしょっちゅうですが)。現在は1日3食自炊。昼食は出勤前に作った弁当を職場へ持参し食べています。

 こういう自炊をベースにした食生活のメリットは、

 ① 健康的な食事になる

 ② 食費が圧倒的に抑えられる

の2点です。

 現在、3食の食費が500円程度。はちゃめちゃな食生活時代の食費から比べると雲泥の差とも言えるくらいのローコスト。

 さて、ここでツッコミが入りそうなのは、「そんなに切り詰めた食費で食事をして栄養面は大丈夫なのか」とういことですね。

 結論、これが「大丈夫です!」と断言できるんですねえ(いや、断言できるんじゃないかと推測できますねえ)。ちなみに、一例としてある日の3食の食事内容を以下に記します。

 朝食:①ごはん(白米:玄米:押し麦=5:3:3) ②漬物(自家製) ③納豆 ④生卵 ⑤味噌汁

 昼食:①ごはん(朝食の①と同じ) ②漬物 ③サバ缶半分

 夕食:①納豆 ②ゆで卵 ③サバ缶半分 ④せんべい1枚 ⑤漬物

 日によって変動はあれど、だいたいそんな感じです。以前読んだ本に、「1日30品目なんて無理だし、そもそも必要がない」というものがありました。さらに言及されていたのは、「日本人なら米、味噌汁、魚、野菜を中心に、あとは少しだけ豆類、海藻、芋、きのこ類などを適宜摂取すれば十分」とありました。

 「ま ご は(わ) や さ し い」というやつですね。

 ま:豆 ご:胡麻 わ:わかめ(海藻) や(野菜) さ(魚) し:しいたけ(きのこ) い:芋

となります。

 この生活にしてから、お金はたまる、そして体の調子がいい(とくに便通)と実感しました。

最大のハードル、「習慣化」のために

 しかしここまでの状態になるのにはやはり工夫が必要です。なにがハードルかって、3食自炊することのわずらわしさ。こんな偉そうな自炊の効用を書いておきながら、何回、「外食+コンビニ食」の日々に逆戻りしたかwww 

 度重なる挫折の末、「続けられる自炊」にすることが重要と結論づけられました。

 ポイントは「作り置き」と「洗い物を減らす」の2点です。

 作り置きですが、自家製つけものは2種類くらいの野菜を切りジップロックなどにいれ塩漬け(これで一週間はもちます)。ゆで卵は10個一気にゆで、冷蔵庫に。ごはんは、ネットショップでリピートしている大口の白米、玄米、押し麦を、大きな容器(ダイソーなどで売っている食パン用ケース)に入れミックスしておき、必要な分だけすくってすぐに炊ける状態に。休日に用意しておいたそれらを、食事のたびにすぐに取り出せるようにする形です。

 洗い物を減らすためには、食器は多くても3種類に抑えています(大抵2種類で済みます)。納豆をかきまぜてご飯にかけたあとの、あの納豆容器に生卵を入れてたり、漬物はごはん茶碗のごはんの上に乗せてしまったりと、横着します。

 手間が最小限になると、1日3食自炊の継続ができるようになりました。

 

生きるための食事と、快楽のための食事

 ここまで読んでくださったみなさんの感想、それは「そんな質素な食生活(そんな切り詰めた食生活)で楽しいの?」ということではないでしょうかwww

 結論、結構しんどいですwww いや、「しんどかった」が正確な言い方で、今は習慣化されそこまで苦ではありません。

 また、いつもこのような質素な食生活をしているわけではありません。週に1回(休日など)はお酒有りで好きなものを食べています。(いや、酒だけならほぼ毎日なんですが)

 さきほど触れた本にもあったのですが、食事は「生きるための食事」と「快楽のための食事」に分かれるということです。このことは自分には大きな影響を与えました。生きるための食事は本来は質素なもので、同時にお金がかからないものです(とくに日本人の場合は)。また、快楽のための食事は、脂っこいもの、甘いものなど、体にはよく無いものばかりなので、毎日摂取するのはよくありません。

 現代日本人の平素の食事は、その「快楽のための食事」が毎日のように食卓に並んでいるのでは無いでしょうか。朝は質素だとしても、昼にとんかつ定食、夜のメインのおかずには、また唐揚げなどの揚げ物などが並ぶ。戦前の日本だったら「ハレの日」にたまに食べられる贅沢な食事よりもハイカロリーな献立が、今は普通に食卓に並ぶから、現代日本人の体調がどこかおかしくなるのかもしれません。同時にそれはお金もかかることですね。

 自身は質素な食生活に慣れましたが、慣れてくるとうれしいこと、それは「質素な食事がめちゃくちゃ美味い」と感じることです。玄米入りのごはんを鯖缶や納豆でいただいて味噌汁で流し込む。「なんでこんなうまいものを遠ざけてきたんだ!」と、思い同時に「体に悪いものにお金をかけてきたんだなあ」とも思ったわけです。

 みなさん、質素な食生活で健康とお金を守っていきましょう。

著者 幕内秀夫先生 『1食100円「病気にならない」食事』 これ一冊で食に関する認識が変わりました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました